アルゼンチン人とは?
こんにちは。やっとW杯寝不足から解放された、NEW HORIZON O.S.のHIROです。
またまた前回に引き続き、2022年サッカーW杯制覇を成し遂げたアルゼンチンを記念して、この国について書きます。
今回は、アルゼンチン人についてです。
さて、アルゼンチン人とは?
アルゼンチン人を表現する、よく聞く例えが、アルゼンチン人作家、ホルヘ ルイス ボルヘス(Jorge Luis Borges)による、
アルゼンチン人とは、スペイン語を話し、フランス人のように振る舞い、できればイギリス人になりたいと思っているイタリア人。
(El argentino es un italiano que habla español, piensa en francés y querría ser inglés)
というのがあります。
確かにアルゼンチン、特にブエノスアイレスで暮らすと、スペイン、イタリア、フランス、イギリスの影響が感じられます。
まず、アルゼンチンの人口の半分以上はイタリアにルーツがある人たちです。
サッカーのアルゼンチン代表選手、監督の苗字を見てみるとよくわかります。
まず、アルゼンチンでは神のような存在のマラドーナ(Maradona)はイタリアの苗字です。
神の子と言われる、メッシ(Messi)、メッシの相棒、ディ マリア(Di Maria)もイタリア苗字で、マラドーナがW杯優勝した時の代表チーム監督はビラルド(Bilardo)、今回優勝した代表チーム監督はスカローニ(Scaloni)でイタリアですね。
料理では、アルゼンチンと言えば、肉の炭火焼き(特に牛肉)のアサード(asado)が有名ですが、パスタ、ピザもよく食べます。パスタはよく手作り生パスタを見かけました。ピザは特に美味しかった記憶があります。ナポリ風の軽めの生地で、アメリカ風のフォカッチャのようなやつではないです。
あとは、ミラネーサ(ミラノ風牛肉のカツレツ)でしょうか。これは、イタリア移民が持ち込んだ、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ(cotoletta alla milanese)が元になった料理です。同じくイタリア移民が多い、ブラジル(ブラジルではミラネーザ)でもよく食べられます。
言葉はスペイン語ですが、特に首都のブエノスアイレスのスペイン語はイタリア風のイントネーションがあります。
アルゼンチンのスペイン語に関しては以前、ブログに書きましたので、よかったら見てみてください。
https://ameblo.jp/hiro-latinoamerica/entry-12718735554.html
ブエノスアイレスには主に19世紀後半から20世紀前半にかけて建てられたフランス風の建物が立ち並んでいる場所がまだいくつもありますが、再開発などで新しい建物が増えていますし、歴史ある建物の中には資金不足で保存状態が良くない建物も多く、その昔、南米のパリと呼ばれた時のような輝きは薄れているのかもしれませんが、場所によってはまだまだ魅力的な街だと思います。
昔、先進国だった時代にフランス文化を取り入れた名残か、イタリア人がもともと持つセンスなのかはわかりませんが、南米の他の大都会と比べると、おしゃれな装いの人をよく見かけます。カフェやレストランもセンスの良いお店がいくつもあります。しかも、先進国と比べるとお得感がかなりあります。
イギリスの影響が一番感じられるのは、スポーツでしょうか。
サッカーはイギリス人がアルゼンチンに持ち込んだものですし、ラグビーはサッカーが盛んな国が多い南米にあって、アルゼンチンだけが世界レベルにあります。
あまり知られていないかもしれませんが、ポロが盛んで、世界的な選手が何人もいます。
テニスでは割と最近では、ファン マルティン・デル ポトロ(Juan Martín del Potro)でしょうか。
あとはゴルフでしょうか。アンヘル・カブレラ(Ángel Cabrera)選手はマスターズとUSオープンの優勝経験があります。
イギリスと言えば、鉄道発祥の地ですが、私がブエノスアイレス滞在中に、ブエノスアイレスの地下鉄(現在の東京メトロ地下鉄銀座線のモデル)の、ある駅の入口をロンドンの地下鉄の駅の入口(あのUNDERGROUNDという看板をつけて)に見立てて、映画か何かの撮影が行われておりました。
最後は無理やりアルゼンチンとイギリスを結び付けてしまいましたが、一つ興味深いことに、米国の裏庭と呼ばれることのある南米において、唯一、アルゼンチンだけはアメリカ英語(米語)ではなく、イギリス英語が好まれており、学校でも米語ではなく英語が教えられています。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございました!
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